それは川上(メーカー)が変わったから!

メンテナンス業界は川下に例えられます、川上のメーカーが作ってくるものを理解していないで、ベストなメンテナンスはできないはずです

20〜30年前の服と今の服は似ているようで中身が全く異なります

対してクリーニング技術やサービスはさほど変化がありません

当然、メンテナンス上のミスマッチ、市場とのギャップが生まれ顧客離れが進んでしまったのだと思います

一例ですが、クリーニングの主力商品スーツやワイシャツ、昔は伸縮する素材などなかったはずです、今では市場の半数以上は伸縮素材に変わっています

なのに、洗い方やアプローチがほとんど変わっていないのは由々しきことだと思います

主流だった自然素材から多くの化学素材が開発され、活用され氾濫しています

その中でも最も服に変化を起こさせた素材がポリウレタン(PU)です、具体的に8つの説明をしていきます

1.シワになりにくいから家庭で洗濯できる服が多くなった

2.主力商品のスーツやワイシャツでさえ、家庭洗濯に半分以上流れてしまった

3.ファストファッションが拡大し、服の流行のサイクル、服の寿命までも短くなってしまった、伴いメンテナンスの機会も失われている

4.関連して服を大切に長く着ようとするモチベーションが失われて、メンテナンスの意欲が希薄になってきた

5.PU 樹脂、繊維が氾濫しシミや汚れが取りきれない服やケースが多くなってきたその理由も説明できていないため、プロとしての信頼も失われてきている

6.クリーニングリスクの高い素材が多くなり、それに伴いお断り品が増え、事故品が増え経営的にも損害を及ぼしている

7.関連して 受付者に過度な精神的負担が生じ知識不足からリスペクトされない誇りを持てないゆえ人材不足、定着しない仕事になっている

8.クリーニング業界が掘り起こしていくべき。靴や鞄の需要がPU が壁となり、いまだに掘り起こせていない。新しい市場を構築していけない理由になっている

これらはすべて新素材ポリウレタンが関係しています、だからこのポリウレタンを理解し対策を打っていかない限り衰退産業から脱却できないと思います。

だからレッツリフォームでは【合成皮革ポリウレタンメンテナンスリペア講習会】を業界にご提案しています

だけでなく実は秘策もあります

これは本来私が言うべきことではないと慎んでいましたが部外者へ気づき、クレームや事故品を誰よりも多く対応してきたから分かったことです

言うべき時だと思いますから、次回のブログで詳しく説明していきたいと思います

ヒントは以下の写真と動画です。まずはご参考にしてください

専門家の方はもちろんご存知だと思いますが、一般の人はほとんど知らない衣類につけられているケアラベルの中の恐ろしいマークについて説明いたします

前回、「ワークマンの衝撃」で、ジーンズを絶賛しました。縫製も機能も素晴らしく、しかも安すぎる価格設定に衝撃を受けました

購入して着用しましたが、履き心地もよく感動しました、ところが⁉️

家庭で普通に洗濯機で洗ったらなんと1回洗っただけなのに艶がなくなり、色がさめて布地がクタっと劣化してしまったような感じになってしまいました。

これはおかしいと思って。ケアラベルを(洗濯表示)を見たらなんとこのマークが記載されていました。

このWのマークはウエットクリーニング

専門家に依頼すべき商品であることを意味しています。Wの下に2本線がついたらそれは超デリケートな商品ということを意味します。ハイブランドの服に多くつけられています、シームレスダウン、ボンディング加工製品にはほとんどつけられています

ということは、このジーンズは専門家の特殊技術で洗うべきと表示されていたのです‼️

しかし、同時にこのマークもついてます

家庭で優しく温度は30度以下で水洗いできるというマークもついています

ということはこのジーンズの洗濯は洗濯機でぐるぐる回す、なんて荒々しい洗いは NG で、できれば専門家クリーニング屋さんに依頼すべき。しかし、家庭で優しく手洗いすることもできるという解釈になると思います

よく見ると他のメーカーでもストレッチジーンズにはほとんどこのWのマークが記載されているはずです

ストレッチ =ポリウレタン混入品

ポリウレタンは過度な洗濯で劣化が急速に早まりますポリウレタン製品はただでさえ特別に寿命が短いのに洗濯でさらに加速させている現状があると思います

このジーンズには25%も混入されていました、だからこんな症状が顕著に現れたのだと思います

ストレッチ素材を長持ちさせるために、このことは絶対に知っておくべきことだと思います

商品購入時も必ずケアラベルは見てポリウレタン混入商品か?Wのマークがついていないか?

確認して承知の上で購入されれば良いのですが、知らずに購入し長持ちしなかった、安物だから仕方ないと諦め、早々に捨ててしまうことがないようにしていただきたいと思います

Wマークがついた商品を長く着用したいなら、やはり専門家クリーニング屋さんに依頼すべきだと思います。メーカーもそのように指定しています

最後にレッツは連日のようにクリーニング事故品修復依頼があります。その半数以上にこのWマークが記載されています

専門家プロが気をつけて洗いの技術を駆使しても事故が起こってしまう。リスクある商品につけられているWマーク品は?

地雷、時限爆弾商品と言っても過言ではないと思います

最後にもう一つ事例です、普通の何のリスクもないと思われる。パーカートレーナーですが、なぜかWマークがついています、理由は?ハイブランドだからかな〜?

W(ウエットクリーニング)気をつけましょう!