ファッションの裏側「ザ、トュルーコスト」の感想文を頂いて感動しました!

この映画はレッツリフォームが数年前から業界に紹介してきました。

なぜこれだけ全てのものの生産地や生産工程がオープンにされている時代なのに衣類だけはあまり知られていないのだろう?

オープンにしたくない現実があるのです▷▷▷トュルーコスト


以下、ご本人の了解を得て投稿させて頂きます。ぜひ、お時間10分くらいおありの時に以下、じっくりとご覧下さい。

『ザトゥルーコストという映画をお借りしました。
今日本でも服が信じられないくらい安くなっています。
クリーニングするより、お直しするより買ったほうが安い、と誰しもきいたことがあると思います。
その裏側を撮った映画です。

私は服以外のそれについて知っているつもりでした。
環境破壊、化学調味料による味覚障害、嘘ばかりの医療、薬、農薬、化学肥料、遺伝子組み換え食品、30年で壊れる日本の住宅、10年は化学物質が揮発してくる家具など…

服について知っていたことは強いていうなら、赤ちゃんの服に化学物質が使われていませんっていう表示があるということは、他の服には使われているんだなぁっていうことくらい。

私は服をどんどん買うほうではありませんが、それでもショックでしばらく感想も書けそうにありませんでした。

バングラデシュで今にも壊れそうなビルで女性たちが服を縫っています。倒壊しそうだと経営者に訴えますが、仕事に戻されます。先進国ができるだけ安く、服を作るよう求めているからです。
その日食べていくだけの賃金のために女性たちは働きます。ある日ビルは倒壊し、千人以上が犠牲になります。その女性たちの老齢の親やこどもたちだけが残されます。

カンボジアで縫製の労働者が、1ヶ月160ドルの賃金を求めてデモを起こしました。国と警察が銃によって鎮圧しました。カンボジアの経済のため、値上げをすると先進国がもっと安い国へ仕事を持っていってしまうからです。

ハイチ(まちがってたらごめんなさい)には日本やアメリカから慈善事業と称してたくさんの中古の服が入ってきます。それらは野外に山積みにされ、地元の人が物色していました。私たちは善いことをしているように錯覚していましたが、地元の縫製の会社は仕事がなくなり、アメリカの安い服を縫う仕事しかなくなりました。そしてそれはきっとまた、慈善事業と称したごみ捨て場に返ってくるのだと思いました。

バングラデシュでは安い皮革製品を染めるための化学物質が川を汚しています。その地域では先天性欠陥が増えているそうです。インドやバングラデシュで接合性双生児のニュースが多いのはなぜだろう?思っていましたが、謎がとけました。

服の繊維になる綿花はほとんどが遺伝子組み換えに取って変わられているそうです。大企業が種子を販売し、貧しい農家は借金をして種子を買います。大企業のいうまま化学肥料を使い、土地はやせていき、最後には支払いができず土地を差し押さえられます。

戦争中に兵器をつくっていた会社が化学肥料をつくるようになり、薬もつくり特許もとり、癌がふえればまた儲かる…

アメリカでオーガニックの綿花に切り替えられた女性は、夫とその父親を同じ病気で亡くしました。農薬が原因と考えられ、その地域には癌センターがあるそうです。
オーガニックに切り替えるとは、選択肢ではなく、もはや必須だと言っておられました。

バングラデシュの女性が生活のために、また自分の子どもにはこんな生活をさせないためにと、子どもを田舎に預けて町で縫製の仕事をします。
子どものことを一番愛しているのは両親だ、(子どもを預けて働くことは)胸がはりさけそうだ、と言っておられました。
子どもを工場のミシンの側に寝かせて働いている女性の姿もありました。

その服は私たちの血でできている、という言葉が印象的でした。

思うことはたくさんありましたが、子どもに伝えていきたいと思ったことは
どんなものでも誰かが作ったものだから、大切に扱わなければいけない、ということ

血と汗の結晶を使い捨てのように扱ってはいけない

儲かっているのは大企業だけ
安くてすぐ悪くなるものを買わされ踊らされている

体にいいものが高いのではない
安いものは誰かが犠牲になっている
もしくは地球が犠牲になっている

買う人がいるから企業はそれを作る
買い物は投票だと最近よく聞きます

私たちは賢い消費者にならなければいけません。消費者も加害者
、知らなかったでは済まない時代が来ようとしています。
青い空、青い海、緑の地球を子どもたちに残したいと思いますが、もう手遅れに近いです。

リサイクルショップでたくさんの流行遅れの服をみます。
今まではもったいないなぁと思う程度でした。今は、これを寝る間もなく低賃金で作っている女性たちが見たらどんな気持ちになるだろうということです。自分たちの血と汗と涙の結晶が、こんなに無下に扱われていると知ったら…

私たちはなにもしりません。ショッピングモールに行って、たくさんの安い服をみて、あぁ、豊かになったなぁ…なんて思っていました。まずは、知ることです。
そして、広めること。テレビは大企業に不利なことは一切言いません。

私は自分の仕事について子どもが生まれてからずっと考えていました。子どもができるまで少しですが、リフォームの店で働いていました。やっと天職に出会えたと思いました。
子どもができたことがわかり、仕事をやめなければならなくなったときは悔しかったです。
でも子どもは産まれてみるとかわいく、子どものためにが自分の中で一番になりました。

子どもの幸せと自分の夢、どうしたら両立できるか…
ハンドメイドマーケットやインターネットで服を作って売ってみたりもしました。
でもこの映画をみて、自分のやりたいことがわかりました。

まだ着られる服を、できるだけ長く使うお手伝いをすること。

それが、同じ地球で服を作ってくれている女性たちに敬意を表することだとー

この映画を貸してくださり、私の夢を応援したいと言ってくださるレッツリフォームの高柳先生に感謝致します。』

仕事はなんのためにやっているのか?今やっている仕事はみんなの為に地球の為に良いことなのか?本当の幸せとはなんだろう?

考えるきっかけを頂きました!

レッツリフォームアカデミーはリフォーマーをたくさん育成して、衣類を大切にする文化を創り、持続可能な社会に貢献できるようにしたいと思います。

同志の皆様、宜しく御願い致します。

映画「ザ・トュルーコスト」DVDもでています。私達がいつも着ている服のこと、知って下さい!その服に対する想いが変わると思います。凄くショッキングですが素晴らしいドキュメンタリー映画だと思います。



レッツリフォームアカデミー受講生(同志)募集中!!

▷▷▷ファッションエコロジー三原則

↑こちらもぜひ、ご覧下さい。