事業承継、M & A について(その1、私のリアル体験談)(続編)
2025年11月22日
事業承継の重要性を身をもって体験したのですが、日々の仕事の忙しさ、そして次から次へと来る問題に対応し、さらに技術開発への必要性と想いは仕事のやりがいにも繋がりましたが私の全ての時間を奪っていきました
そして頑張れば頑張るほど事業承継への道は遠のいていく思いがしました
後継者なんて育成してる時間はない!そんなコストもかけられない!
ちなみに昔ある大手のクリーニング会社に講習指導に行った時、その会社の社長に言われました
社長「高柳さんは後継者育成してますか?後継者育成には時間もお金もかかるからね」
私「いや、まだしていません、やっぱり大変ですよね?」
社長「最低でも10年、1000万以上かかるよ!」
と言われてびっくりしました、その当時はまさか大げさなと思いましたが後年、その社長の後継者の方から詳しくお話を伺い、真実だったことに驚愕しました▶▶▶ブログに書きましたのでご覧ください(その1.2)
ちなみにこの1000万は給料とは別です
さらに見えないコストがかかります。それは教える人の人件費と教えられる後継者候補の人件費をかけてあげるべき生産性を0にする作業になるからです
今の私には絶対にできない!では、あと10年でそれができるのか?今となっては奇跡でも起きない限り、このような時間とコストをかけずとも会社を立派に経営できる優秀な後継者候補を見つけることは不可能だと思いました
あと10年かけて廃業への道を進んでいくしかないのか?と感じていた時
ある転機が訪れました!
テレビでも流れている有名なM & Aの会社の営業マンが突然たくさんの資料を持って私の会社に現れました、話を要約すると
《御社を2000万で買いたいと言ってる会社がいる、詳しく話を聞いてみませんか?》
ということでした、M & A の営業の話はよく聞いていたので、半信半疑でしたが、資料を見せられ、その会社の具体的な内容や先方の社長が私に会いたがっているということで信用しました(社名は守秘義務があり公開できませんが、地元の大手会社、ライフラインを整えていきたいという趣旨で当社を欲しいそうでした)
しかし、次に脳裏に浮かんで言ったのは
「しかし、この会社、私が辞めたら1ヶ月も持ちませんよ!技術の大半を私が仕切っているし、実際に2割以上の売り上げの作業を行ってますから」
と言ったら営業マンは
「それは大丈夫です、先方の会社からこの仕事に適している人材を派遣してくれますから社長(私)は数年かけてその人材を育ててください、もちろんその間の社長の給料は支払われます」
それを聞いた時、この手があったのか!と歓喜しました
M & A に関して良い印象がなかったのが一気に吹っ飛んでしまいました
この会社の経営を他の人に任せ、自分はやりたい技術者育成や新たな技術開発に専念できると思いました
喜んで早速先方の社長との会談を快諾し話を進めてもらおうと思っていました
しかし資料を読み込み恐ろしいことに気づきました!
仲介手数料(成功報酬)が最初に見た10%だけでなく最低金額が小さく記載されていて、その額がなんと2500万円だったのです💥
すぐに仲介会社に問い合わせましたが、やはりそれは事実でした
2000万円もらって2500万円払って会社を売却するなんて人がいるんですか?
営業マンにも問い詰めましたが
「減額は交渉次第であると思います」とのことでした
これが M & A の闇か〜☠️
と思いました。もちろんこの話はなかったことにしましたが
気づいたことがあります
「こんなに最低成功報酬額が高額でなくても仲介してくれるところはあるだろう!」
すぐにあちこち調べましたが、結論はどこも高額!低額があっても最後は本人任せになってしまうところばかりでした
そんな最中ある中小企業診断士の方に相談していたら
「高柳さんがやったらどうですか?私たちがサポートしますから」
初めはM & A の素人の私ができるはずがないと思っていましたが、色々勉強していくうちに
私ならできるかもしれない、さらに勉強していくうちに私がやるべきだ!と思うようになりました
その理由はたくさんあります、追々説明していきますが2名の専門家の強力な中小企業診断士の方とその会社とそのネットワークがサポートしてくれる体制を築けたからです
業界は私のような後継者がいない、または考えてもいない、廃業しかないと思われてる方がたくさんいます
それは同時に業界の存続の危機でもあります
私の人生の目的サステナブル社会に貢献するミッションのために導かれた道だと思っています
是非、レッツ事業承継、M & A をまずはご理解ください