なぜ衣類のクリーニングや修理が必要なのか?
2026年10月01日
―地球環境、そして人類の未来のために―
私たちは今まで、洋服が汚れたら「買い替える」、破れたら「捨てる」という生活を当たり前のように続けてきました。
しかし、本当にそれでよいのでしょうか?
衣類は、決して無限に作れるものではありません。
一着の洋服を作るためには、原料、水、石油、エネルギー、染料、輸送など、たくさんの地球資源が使われています。
環境省によると、服1着を生産するまでには平均で約25.5kgのCO₂が排出され、約2,300リットルもの水が使われると推計されています。
だからこそ、これからの時代に重要になるのが、
「汚れたら洗う。壊れたら直す。そして、できるだけ長く使う。」
という考え方です。
1.限りある地球資源を大切にするため
綿、ウール、皮革、石油由来の化学繊維など、衣類を作るにはさまざまな資源が必要です。
まだ着られる服を捨て、新しい服を次々に作り続ければ、それだけ多くの資源を消費します。
クリーニングや修理によって一着の寿命を延ばすことは、新しく作る量を抑え、限りある資源を大切に使うことにつながります。
2.大量廃棄を減らすため
日本では現在も大量の衣類が廃棄されています。
環境省の最新資料では、リユース・リサイクルされず焼却・埋め立てなどで処分される衣類は年間約46万トン。1日平均にすると約1,300トンにもなります。
ファスナーが壊れた。
裾が擦り切れた。
穴が開いた。
サイズが合わなくなった。
汚れが落ちない。
そんな理由だけで捨ててしまうのではなく、「直して、洗って、もう一度着る」。
それだけでも衣類廃棄を減らすことができます。
3.CO₂排出を減らし、気候変動対策につなげるため
衣類は、原料生産、紡績、染色、縫製、輸送など多くの工程を経て私たちの手元に届きます。
当然、その過程ではエネルギーが使われ、温室効果ガスも排出されます。
つまり、今持っている一着を長く着ることは、新しい衣類を作り続ける社会から、「今あるものを大切に使う社会」へ変えていくことでもあるのです。
4.水資源を守るため
衣類の製造には大量の水が必要です。
特に天然繊維の原料栽培や染色・加工など、洋服の背景には私たちが普段目にすることのない大量の水資源があります。
世界には安全な水資源を十分に利用できない地域もあります。
一着を長く使うという小さな行動も、世界の資源問題と無関係ではありません。
5.「大量生産・大量消費・大量廃棄」から脱却するため
安い服を大量に作り、大量に買い、短期間で捨て、また新しい服を買う。
この社会の仕組みを永遠に続けることはできません。
これから必要なのは、
「作る → 買う → 捨てる」から、
「買う → 大切に使う → 洗う → 直す → また使う」へ。
循環する社会への転換です。
実際に環境省は、家庭から廃棄される衣類を2030年度までに2020年度比で25%削減する目標を掲げています。
6.人類が持続可能な生活を続けるため
地球環境問題というと、あまりにも話が大きく、自分一人では何もできないように感じるかもしれません。
しかし、人類の生活は、一人ひとりの小さな消費行動の積み重ねによってできています。
「まだ使えるから捨てない」
「汚れたからクリーニングする」
「壊れたから修理する」
「サイズが合わなければ直す」
こうした行動が当たり前になれば、大量廃棄を前提とした社会そのものを少しずつ変えていくことができます。
7.修理という技術を次世代に残すため
そして、もう一つ忘れてはいけないものがあります。
それは「直す技術」です。
縫製、寸法直し、ファスナー修理、キズ・穴・ほつれ修理、靴やカバンの修理など、日本には長年培われてきた素晴らしい技術があります。
何でも買い替える社会になれば、こうした技術も失われてしまいます。
修理する文化を残すことは、物だけではなく、職人の技術や知識を次の世代へ残すことでもあります。
8.クリーニング店・リフォーム店は「物を長生きさせる仕事」
私たちは、クリーニングや洋服直しを単に「汚れを落とす仕事」「破れを直す仕事」だとは考えていません。
一着の寿命を延ばす仕事です。
そして一着の寿命を延ばすことは、資源を守り、廃棄物を減らし、環境負荷を小さくすることにつながります。
環境省も、適切なケアや洗濯、そしてリペアによって衣服を長く使うことをサステナブルファッションの具体的な行動として挙げています。
「捨てる前に、できることがある。」
私たちが伝えたいのは、この一言です。
汚れたら、洗う。
壊れたら、直す。
サイズが合わなければ、直して着る。
そして、一着をできるだけ長く愛用する。
これは決して昔の「もったいない精神」だけではありません。
地球環境を守り、限りある資源を次世代へ残し、人類が持続可能な生活を続けていくための、これからの時代に必要な新しい価値観です。
「新品を売る人」だけが社会を支えるのではありません。
「今ある物を長く使えるようにする人」も、これからの社会には必要です。
私たちクリーニング・リフォーム業界には、その大切な役割があります。
一着を救うことは、資源を救うこと。
一着を長く着ることは、地球の未来を守ること。
だからこそ、私たちはこれからも、
「捨てないためのクリーニング」
「捨てないための修理」
を提案していきたいと思います
また、同時にリフォーマーも育成していかなければ実現できないことだと思います
レッツリフォームアカデミーリフォーマー養成講座受講生募集中🌟
以下は鹿児島県クリーニング組合主催の活動をテレビで取り上げられた内容です、素晴らしい活動ですね✨関係者の皆様、本当にありがとうございました🙇