洋服リフォーム、クリーニング、メンテナンス業界が衰退した理由は?
衣類が変わってしまった!からだと思っています
それに気づかず対応できなかったから、衰退産業になっていると思います
どう変わったか?
繊維が自然素材から化学素材へと変化した、その勉強はもちろんしてきている。しかしその中で最も厄介な【ポリウレタン】だけは?正しく理解できずリスク繊維、樹脂として認識して避けてきました
このブログでも散々ポリウレタンについては書いてきています、メリットももちろんありますが、この素材だけは使用品を短期寿命消耗品にしてしまう時限爆弾です
また、メンテナンスも難しく、リスク高くしてしまう素材でもあります
レッツリフォームは長年この課題に取り組んで様々なメンテナンス方法を開発してきました
この度改めて【ポリウレタン、合成皮革劣化の修理復元技術】5パターンとしてまとめました、もちろん世界初のオリジナル技術です
その1 除去法
下地がしっかりした状態で上に薄くポリウレタンコーティングされている場合、劣化した PU を特殊な方法で除去することが可能です
その2 コーティング法
劣化してきているPU を特殊な樹脂でコーティングし固めてしまう方法ができるケースがあります
その3 中和法
酸とアルカリで中和するようにベトベトしてきているPU にサラサラ樹脂を加えることで、ニュートラルな状態にできるケースもあります、PU 含浸加工の時は必要になる技術です
その4 取り替え法
劣化した合成皮革を取り除き、新たに本革を縫い付ける方法です。これは部分的な劣化なら可能です、縫製技術が必要になります
その5 除去 &復元法
劣化したPU または合成皮革を除去した後、新たに別素材で塗装し復元する方法です、これも部分的なら可能ですが高度な技術が必要になります
大別するとこの5パターンになります
もちろんポリウレタン、合成皮革が元通り再生できるなんてことはありません、しかし、このような方法で修理、復元することができるケースも多々あります、できないケースも多々あります、
その前にポリウレタンのことを正しく深く知ることで正しいメンテナンスの方法をマスターすることが大事だと思います
消費者がポリウレタンのことをよく知り、購入品も選定できるようにしたらメーカーも使用に際して配慮、注意してくださるようになると思います
ポリウレタンは衣類の大量生産消費廃棄を加速させる素材ですからこれからの時代に逆行しています
この技術は全てレッツリフォームアカデミーリフォーマー養成講座【靴カバンコース】で、動画で公開しています
あなたも靴カバンリフォーマーになってPU、合成皮革までメンテナンス、リペアできるようになりませんか?
1. ポリウレタン樹脂の主な使用箇所と特徴
2. 各使用箇所のメリットとデメリット
① ストレッチ素材(スパンデックス・ライクラ)
メリット
✅ 抜群の伸縮性で動きやすい
✅ 体にフィットし、美しいシルエットを作れる
✅ スポーツ時の動きをサポート
デメリット
❌ 長期間使用すると伸び切ってしまう(劣化しやすい)
❌ 高温に弱く、乾燥機やアイロンに注意が必要
② ウエストゴム部分(ゴム入りパンツ・スカート・インナー)
メリット
✅ 体にフィットして快適な着心地
✅ サイズ変化に対応できる(伸縮性がある)
✅ 長時間着用しても締め付けすぎない
デメリット
❌ 洗濯や経年劣化でゴムが伸びてしまう
❌ 長年使うと弾力がなくなり、ヨレてしまう
③ 靴のソール(スニーカー・ブーツなど)
メリット
✅ 軽くて歩きやすい
✅ クッション性が高く、衝撃吸収力がある
✅ 防水性が高く、雨の日でも使える
デメリット
❌ 時間が経つと加水分解し、ボロボロになる
❌ 直射日光や湿気に弱く、保管方法に注意が必要
④ レインウェア(防水コーティング)
メリット
✅ 水を弾き、雨の日でも快適
✅ 風を通しにくく、防寒性がある
✅ 軽量で持ち運びしやすい
デメリット
❌ 通気性が悪く、蒸れやすい
❌ 長期間使うとコーティングが剥がれる
⑤ 合成皮革(フェイクレザー:ジャケット・バッグ・靴)
メリット
✅ 本革に似た質感を持ちながら軽量
✅ 安価で手に入りやすい
✅ 水や汚れに強く、お手入れが簡単
デメリット
❌ 数年で劣化し、表面がひび割れる
❌ 本革ほどの高級感や耐久性はない
❌ 夏場は蒸れやすい
⑥ スポーツウェア・水着の表面加工
メリット
✅ 速乾性が高く、汗をかいてもすぐ乾く
✅ 摩擦に強く、耐久性がある
✅ 体にフィットし、動きやすい
デメリット
❌ 長時間の使用で伸縮性が落ちる
❌ 紫外線や塩素に弱く、日焼けやプールで劣化しやすい
⑦ 手袋(作業用・スポーツ用グリップ強化)
メリット
✅ 滑りにくく、作業効率が向上
✅ 防水性があり、雨や汗に強い
✅ フィット感があり、細かい作業がしやすい
デメリット
❌ 長時間の使用でゴムが劣化し、ベタつく
❌ 伸縮性が落ちると、フィット感が悪くなる
3. ポリウレタン樹脂を使った衣類のお手入れ方法
ポリウレタン製品は劣化しやすいため、適切なお手入れが重要です。
✅ 長持ちさせるポイント
- 洗濯は低温で(乾燥機や高温のアイロンはNG)
- 湿気の少ない場所で保管(加水分解を防ぐ)
- 直射日光を避ける(紫外線で劣化しやすい)
- 洗濯ネットを使用(摩擦を減らし、伸びを防ぐ)
4. まとめ
ポリウレタン樹脂は ストレッチ素材・防水加工・合成皮革・靴底・スポーツウェア など、さまざまな用途で活躍しています。
特性を理解し、適切なケアをすれば長持ちさせることができます!
【合成皮革、ポリウレタン劣化のトラブル、直る、代替できるケースもありますから、諦めないでご相談ください】レッツリフォーム
