【クリーニング業界のこれから!(前編)】

【クリーニング業界のこれから!(前編)】

私が地元のクリーニング業界と取引をはじめたのは20年位前、ホールセールの代理店を引き受けた頃からです。それは一般のクリーニング屋さんでできない絨毯や布団、革製品や着物などを専門工場へ送るための中間業です。

ついでにお直しリフォームの仕事を請け負うつもりでこの仕事を弟に任せて行う事になりました。

当時の業界売上は年間7500億円くらいでした。リフォーム業界は正確にはわからないのですが2000億円程度だったと思います。

だから活気のあるクリーニング業界が羨ましく思えました。

当時はたくさんホールセール品が集まりました。予想外だったのはお直し品が寸法直しより、明らかにほつれや破れなどの修理品が多かった事です。

ちょうどその時、我が社は修理のノウハウを研究しメニュー化した頃でした。

当時は高額だったキズや穴破れなどの修理をイージーリペアとして「500円~」

ファスナー修理を「800円~」

として、ヒットメニューにしていました。

これをそのままクリーニング屋さんからくる修理品に「多少あとは残りますが、低料金で直ります!」と、お客様にお伝えして頂き、宣伝していくとどんどん修理品が集まるようになってきました。

クリーニング業界は「消耗品を洗っている!買うよりずっと安ければ直す人達はたくさんいる!」

まさに宝の山を掘りあてた気分でした。

しかし、自分一人ではさばききれない、我が社の他の職人はこのような仕事はやった事がなくあまりやりたがらない、そのかわり難しい高度な仕事をやって手がいっぱいでした。

実はこのお直し方法は洋裁の技術とは異なり、特殊な材料とその技術ノウハウを学べばできる人はたくさんいると感じていました。

それからです。材料をセット化し、技術をノウハウ化し、業界新聞に取り上げられたら協賛商社様もでてきて下さり、

「新リフォーム講習会」として講習依頼が毎月数回入ってくるようになりました。

これからクリーニング業界とともに成功していける!と、思っていました。

しかし裏腹にクリーニング業界の繁栄はこの頃からジワジワ下がりはじめていたのです。

ホールセールの事業も…

本業の洋服リフォームも………

▷▷▷中編に続く