ある大手クリーニング会社の事業継承について(その1)

昔、ある大手のクリーニング屋さんに洋服の修理の講習会に行きました

講習が終わった後、その会社の年配の社長さんがわざわざ私を帰りの駅まで送ってくれて、その時話してくれた事がものすごく大切なことだと思い心に残っています

その社長さんの悩みは事業継承のことでした

「自分の後継者候補が社内にいる、高柳さん後継者育成にいくらかかると思いますか?」と私に聞いてきました

私はいきなりの質問で戸惑いましたが、

「100万円位かかりますか?」と返事しました

するとその社長は「その10倍だよ、良い後継者を育てようと思ったら1000万円はかかるよ!」

とおっしゃいました

その社長は業界とわず他方面で活躍されている方でしたからその言葉には重みがありました

その当時はただびっくりしただけでしたが今になってその言葉の意味がよくわかります

確かにそのぐらいかかるだろうな〜

同じようなことが中小個人企業にでできるだろうか?

その後、その社長が選んだ後継者と私は何度も交流させて頂いています、お世話にもなっています

私と同世代ですが、心からリスペクトできる素晴らしい経営者です

その社長はおっしゃった通り、後継者育成に時間と投資をして成功した事例だと思いました

全ての経営者が必ず最後に行わなければならないのは事業継承!それができないなら廃業!

実はもう1つの道があります、合併 & 買収すなわちM & A です、この成功の鍵は双方の中間に入るM & A アドバイザーにかかっていると断言できます

実は私はこの仕事に着いた時から事業継承ですごく苦しんだ経験があります(近日書きます)

だから初めから意識していました

しかし、あまりにも重すぎる課題なので考えないようにしてきました

しかし、いよいよ本気で自社だけでなく、業界全体にも考えていただかなければならない時が来ていると感じます

そうでないと自社も業界も淘汰されてしまう

廃業の道は苦しく辛くさびしいものです、下手をしたらがんばってきた最後にこの世の地獄をみることになります

今年秋までには事業継承に関するしっかりとしたノウハウと体制を業界に提唱していく所存です、これはレッツリフォームしかできない、私がやるべきだと自負しています(もちろん専門家と協力しないとできません)

ところで、後継者になられた私の同志の社長は次の後継者を育てられているのだろうか?

先代社長はその事を彼に伝えて下さったのだろうか?