廃業について
2025年10月14日
私は洋服の仕立て業界、そして洋服のリフォーム業界の仲間の廃業を数えきれないほど見てきました
素晴らしい技術を持った人たちが社会から消えていくのは本当に切なく、悲しいことだと思いました
現在全ての中小企業において57.4% が廃業予定、後継者が決まっているのは10.5%とのことです
これは日本経済の危機と言っても過言ではないでしょう
ちなみにクリーニング業界ではもっと多いと思います、このままでは大手チェーンの寡占された業界になってしまいます
廃業は大別すると2つの理由があると思います
1.経営がいき詰まりやっていけなくなる理由
2.技術の伝承ができる、経営を任せられる後継者がいないという理由
しかし本当に廃業するしか道はなかったのでしょうか?
・本当にその商売は社会に必要ではなくなったのでしょうか?
・経営者の能力不足だけで優秀な経営者が行えば廃業しなくて済んだのではないでしょうか?
・優秀な後継者を見つけるのは本当に不可能だったのでしょうか?
・技術の価値を数値化したり昇華したりできなかったのでしょうか?
・今までの信用を活かし新たな需要を掘り起こし活路を見出すことはできなかったのでしょうか?
・自力ではなく、他社の力を借りて生き延びる方法はなかったのでしょうか?
・国の補助金、助成金など活用する手段はなかったのでしょうか?
当事者はもはや廃業しかない!と思い込んでしまったらもう全ての可能性は断たれます
今回は成功する廃業への道!をアドバイスいたします
1.先ずは自分の努力では継続は不可能だと思ったら事業承継できる相手が自分の周りで見つからないか徹底的に探す
2.いないと確信したら【スモール M & A】という手段を知ってください、そのためのプロに依頼する(業者選定は要注意)
3.それでも後継者、後継企業が見つからなかったら【チャレンジ廃業】という手段があります※少しややこしいので、またの機会に詳しく説明しますがクリーニング業界にはうってつけの経営手段だと思います
4.【前向き円満廃業】無計画な後ろ向きな廃業ではなく、戦略的な前向きな廃業方法です
いきなり廃業などと考えず、以上の4つの順序を踏まえての廃業が理想的です
先日した日本経済の危機的状況を救うため、国は当然、補助金、助成金を設けています
しかし、その情報さえ当事者に伝わっていない、
だけでなく申請方法や計画実行するために必要な行動をとっていける人がいるのでしょうか?
凄いハードルがあります
だから、このことを知っても実際に自力でできる人は少ないと思います
私も調べてチャレンジして困窮しているところで専門家(事業承継、M & Aができる中小企業診断士)に相談したら上記のことがわかりました
最後に3つの事例を紹介します
1つ目は私の最悪な事業承継事例です
2つ目は私の取引先でもあった洋服の仕立て屋さん「テーラー」
すごい技術で誰からも尊敬されていたテーラーの職人でした、ところが高齢になっても後継者が見つからず80歳を超えてしまいました
技術が衰えてきたなとは思っていましたが、ある日依頼した紳士服のスーツがめちゃくちゃな状態で返ってってきました、再直しを依頼しても無駄だと思ったのでお客様には弁償しました、しかし、その方には何も言えませんでした
他からも数件クレームがあったようで、落ち込み、数日後にはいきなりお店に張り紙があり何の挨拶もできず廃業されてしまいました
3つ目は当店の取引先の個人のクリーニング屋さん
計画的に周りに配慮しながら廃業をされました
先日自分のものを直しに当店に来られました
そこで言われたことが真理だなと思ったのでシェア し ます
「行けばお金がもらえるなんて!こんなありがたい事があったならもっと早くやめておけばよかったよ〜」と冗談交じりに今まで見せたことがないような笑顔で話されました
赤字経営でずっと廃業の決意ができずにズルズル行っていると最後には
「お店の看板も取れずに借金抱えて夜逃げするように仕事人生を終える」
ことになります。これが最悪な廃業方法です
こんな悲惨なことがこれからの日本経済、クリーニング業界で多発するかもしれません
そうならないようにレッツ事業承継、スモール M & A、前向き円満廃業を推進していけるように頑張ろうと思っています
まずは11月26日(水)12時45分から(45分間)
全国東京クリーニング展示会(ビッグサイト)でセミナーを行います、参加できない方はオンラインズームセミナーも行いますのでご安心ください
クリーニング業者はもちろん全ての方に聞いておいていただきたい内容です
経営者にとって最後は事業承継するか、M & A にするか、廃業するか3つに1つ!どちらにしても幸せな道を歩めるようにご一緒に頑張りましょう
